“思いきり抱きしめたくなる書”!!-また一冊増えた!!-「死ぬんじゃねーぞ!!」”しょこたん”- “中川翔子”著-渾身の書籍の真面目なレビュー
日本の芸能人の女性タレントの
エッセイや写真集,本は一冊も所有していない
日本人男性のレビューです。タレントとしての
中川翔子さんは知っていましたが,
この記事はファンレターではなく,
あくまで書評となります。
※中川翔子とは
中川 翔子(なかがわ しょうこ)1985年(昭和60年)5月5日生まれ。
日本の女性マルチタレント。歌手でもあり幾多の写真集がある。
気取らない庶民的な人柄で女性ファンも多い。
"しょこたん"というNickname=愛称で親しまれ,コアファンが多い。
日本人で認知度の高いスターの一人である。
私事で恐縮ですが,2時間の
就労支援の講演が近づいた矢先,
この本を入手しました。この記事のあと数時間後です。
女性タレントの方の本を買ったのは
考えてみると生まれて初めてかも知れません。
あったとしても何十年ぶりでしょう。
ある日,新聞記事?を読んで"気"になっていた書籍でした。
一件目の本屋では売り切れており,本屋を"はしご"をして購入し,
今回はAMAZONさんの物販はスルーです。
読後の感想ですが,買って読んで,観て正解でした。
内容は軽快で爽やかで,そして重い。
"素敵"だと感じました。
人生は3万日(び)・・
その3分の1が睡眠で消費してしまう・・
そんな当たり前のことを,
こうして私の様な中年にまで
強く改めて考えさせて下さいました。
365日に人生の80をかけ算(乗算=じょうざん)すれば答えがわかります。
だいたい3万日です(29200日)。
つまり、
人生は3万日であるという有限(限り)があることを述べています。
この考えは全世界に通用しています。
3万日を、多いと考えるか、
少ないと考えるかは人それぞれでしょうね。
今の私にとっては、
少ないと感じています。
朝日を見られるのは3万回です。
夜を楽しめるのもあと3万回です。
朝食、昼食、夕食を味わえるのは3万回です。
中年になれば,その半分もありません。
3万日は,生まれたての子の場合です。
人生は、1日の積み重ねです。
残りの人生を意識することで人は"必死"になります。
今夜もまた、3万日のうちの1日が過ぎてゆこうとしています。
私にとって一回りも年下の女性が
私にそうした事を改めて気づかせてくれる事は"貴重"です。
さらに彼女は,
生きていれば会いたいひとに必ず会う方法(ほうぼう)があると述べてくれています。
必ず会えると。
お互い生きてさえいれば"絶対"に会えると。
書籍の中でその部分は多く語られてはいませんが,
これは彼女の人生の経験値からでた
貴重な紛れもない"真実の言葉"でしょう。
実父は彼女が9歳の時に白血病で亡くなっているそうですね。
日本の芸能界では1994年に他界したのちも
新しいファンも多い,
中川勝彦氏。
数える程しか思い出のない著者である現在の"彼女"は
父の遺してくれた生きた足跡(そくせき)をダイレクトに感じ取って生きています。
私なりの表現でお伝えするなら,著者である
中川翔子さんはお若いのにもう完全に"覚醒"しています。
著者の素養というか才能だけでなく,
ご本人の努力は凄いものがあったと私は感じました。
父の好きだったことや,やりたかったこと,
歌や絵や趣味が,"わたし"の"血の中で"受け継がれ継承されていると
素直に"漏らして"くれます。
その父が生きていた証(あかし)=存在は自分にとって不滅であると。
父と母,祖父と祖母,祖先が紡い(つむい)でくれた"その奇跡",
つまり自分自身を本当の意味で愛せることに驚き
素直に実直に畏怖する日本の現代の"女性"像が浮き彫りにされています。
しかし其処まで彼女が到達するには,
幾多の極めて苦しい"学生時代"があった訳です。
日本の現代の社会問題であり,大きな課題である
学校のいじめ,父兄や学校側の無関心,
不登校,そして児童の自殺です。
現代のいじめは,
デジタル化されているようですね。
身体同志がぶつかり合う時代とは違って,
これは極めて深刻であると思えます。
平成28年から現在の数は相当数に上ると推測される
私もこうして自分なりにWebCloudを利用していますが,
"デジタルタゥー"※の問題は私自身の課題や問題でもあり,
学校でのいじめに関しての問題は,
SNS(特に※Line)を利用した人権侵害は非常に"まずい"なと本書を
読んで改めて感じました。
年代別利用率(平成29年「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書PDF)
著者のように体験者(当事者)の弁ほど,
強く訴求する言葉はありません。著者の
鋭い指摘は随処ににちりばめられています。
著者がどんなに優しく穏やかに語ろうとも,
"本物の言葉"はひとの心を激しく揺さぶります。
教育関係者,小中学生の父兄は読んでマイナスに
なる事はないと断言出来る書です。
そして今同じ時代に生きている全ての人々が
いまこうして生きていること自体が奇跡すぎる,と
筆者は断言してくれる。
本書を通じた"その説得力"は相当なものでした。
私も世代は違えど,同感です。私の心に響きました。
"講演前の疲れ果てた中年オトコの背中"をそっと押して下さいました。
奇跡が紛れもなく存在するという真実のことに触れてくれた!
奇跡は希望を棄てず信じた者にしか訪れないという,
はっきりとは言葉にはなってはおりませんが"暗黙”の
メッセージを"しっかりと受け止め"させて貰いましたよ。
良い著著に出逢え,
ほんとうに感謝しています。
ありがとう!!