“ぼくのなかの黒い犬”-が”再び眠りから醒める”!!-講演2日前!!

一度も歩けなかったこの道・・
一度も行けなかったあの店・・
その笑顔が消えてもう何年経つのか・・
そしてこの曲・・
この曲を一緒に聴くことさえもできない。
私は一緒に歩けなくなったこの時という
今を重ねながら生きている・・
   -2020年9月末日-

9月に入っても日本の気候は安定せず不安定で蒸し暑かった。

働いている会社の現場を歩いているとき(一応勤務中)に
以前からお世話になっている※ソーシャルワーカーに久しぶりに偶然お会いした。
※ここでは精神保健福祉士の事。精神科ソーシャルワーカー(PSW)の先生。

月並みである時候の挨拶は短めに終わったが,
やはり今年の春からのコロナの問題で※福祉事務所も色々と規制が生じて
大変だった様子であった。※ここでは就労継続支援B型の事業所を指す。

しかし本格的に再び支援を行い,
事業所も開始したという事で,
先生は私へ"講演の依頼"をしてきた。

一瞬迷ったが,
二つ返事でOKした。

但し支援者のタイトなカリキュラムなスケージュル上,
講演の日はいつになるか分からないが今月中(9月)という事だった。

いつもと同じように普段通りの生活で何日かが過ぎ去った。

しかし,妙な事が起き始めた。

車を運転している最中,仕事をしている時,
同じ"ある音楽"が頭の中で反響する様になった。
最初は"空耳"みたいだった。

その音は次第に輪郭がはっきりしてきて,
それが何の曲であるかは私にはすぐに分かった。

訴求力があまりに強すぎて,
数日も経つと頭痛がする程に
その曲が頭の中で鳴り響く様になった。
いくら音楽が好きだからといってこういう強引さは
自分にとっても珍しかった。これではまるで村上春樹著作の日本文学の金字塔である
"ノルウェーの森"の序章部分みたいだった!

原曲(オリジナル)を今一度,
きちんと聴く必要があった。

自宅に帰っては音源を探した。
何日も探したがなかった。見つからなかった。

その曲とは"オフコース"というグループが何十年も前に
リリースした"over"というアルバムの最後に挿入されて
いたバラードだった。

日本語で"心はなれて"という曲だった。

当時録音されたカセットテープは見つかるだろうが,
アナログのカセットテープで今さら聴く気にはなれなかった。

結局,21世紀の文明の利器の
"YouTube"に頼った!

あった!

聴いた。

脳裏を木霊し続けていた自分にとってのこの曲の"意味"が分かった。

何てことだ!!・・

私は29年もの間,
全く忘れ去られていた記憶があった。

その全てが蘇ってゆく・・。

1981年の冬,
そして1982年の頃の自分・・・
そして当時の親友のことを・・。

"オフコース"の事は近日改めて
別の記事で"ここ"で刻みたいと思う。

今は"ぼくのなかの黒い犬"との"対話"で手一杯である。

講演は成功させたい。

講演での成功とは聞く相手の心を少しでも"動かす"ことだ。

その為には今更ながら
自分はもっと辛い思いをする必要があった。

あの"黒い犬"と再びあえて"直"に接するのだ。

犬の眠りを再び醒ますことは慎重に行う必要がある。
体調も不安定になるし,なによりも精神的に厳しくなる
局面がある。

偉い方からも先日,直接,ご依頼の電話も頂いた。

講演は9月30日となった。

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