“216番”という記号・・・

受験応募者総数1280名。

1次試験が10月20日行われた。

1次試験の合否結果は本日,
WEBにて告知された。

後日,郵送で全ての受験者に合否結果と
1次試験の突破者には2次試験の案内は送付される。

1次試験の筆記試験は極めて"辛辣”な内容であった。

"レベル"が高すぎると感じた。

数学においては私にとっては
"完全"に手に負えないレベルだった。

政治学に関しても,日本の国語においても,私立の大学よりは
遙かに"難しい"と感じた。所謂,受験対策が機能しない問いだった。

何度も質問された"英語"の読解力も,
私の得意分野でさえ,
これは"落第"させる為のトリックが
ふんだんに盛り込められており,
所謂,日本の高校卒業出レベルの英語では
誰もが"降参"というほどのものだった。

それでも"やるからには真剣"にトラップに填まらない様に
"読解"に努めたつもりではある。

筆記試験に非常に強い人物は日本人には大勢いる。

午前中の筆記試験において,
自分自身に対しての"自己評価"は,ほぼ惨敗だった。

午前の試験を終え,煙草を吸える場所を探し
結局”喫煙場所"は神奈川県の自動車試験場の中だった。
結局,昼飯よりも煙草を吸う事の方を自分は選択した。

ぶらぶら歩いていて,
この日は今後の"踏み台"にしようと
考えていた。

その日,
自分の完全な"負け”を認めた。

その日は身体的にも精神的にも"長丁場”となった。

午後は,"作文"となった。
制限文字数は"640"文字。

問いは"単純"なものだった。
詳細は述べられない。
試験の詳細の公表は禁じられているからである。

単純だからこそ,やりにくかった。

試験会場は当然,後ろや横を振り向く事が赦されない。

試合=試験開始からおびただしいペン=筆の音が響いた。

自分は・・暫くなにもしなかった。

この"試験"は一体何を"誰"を望んでいるのか?

どんな"人材”を求めているのか?

時間はどんどん経過してゆく。
さすがに焦る時間帯があった。

私は60分の制限時間の中で,
答案用紙に清書した時間は,僅か残り20分間。

自由に落書き出来る場所は,答案用紙以外の
試験の質問用紙のみ。

その場所にプロット=過程を述べていった。
試験官が何度も私の横の通路を横切る。
余談だが,”タイプ"な美しい女性だった。

先日の講演では5万文字以上の言葉を半分以下にする事に初めてチャレンジした。

640文字は,私にとって短い文章にしかすぎない。

けれど,言葉は長ければ良い訳でもない。

言葉は,情報からの引用や他人からの受け売りはすぐにばれる。

ひとの心を"討抜く言葉"は,その言葉のセンテンスの良し悪しではないと思っている。

大勢の受験者の中で,際立つその"言葉"とはどんな言葉か。

色々なアプローチがあるが,
限られた文字数と時間の中で,どう効果的に自分の言葉を
刻む事が出来るか。

普段タイピングに慣れている自分にとって,
制限時間が限られた筆記は,堪えた。

残り僅か10数分というところで,
私の思いは途中で途絶えるかと感じた。

楷書で,集中して書いたつもりである。

気がつくと,終わった。
640文字,完全にぴったりと収まっていた。

午後は,答案が済めばどんどん受験者は
帰って良い事になっていた。

自分は,最後まで粘った。
楷書で書いたつもりであっても読み難い,
文字は"時計”を監視しながら
消しゴムで消しては,改めて書き直した。

自分の作文は最初から"不動”の答えがあった。
それをどう上手く限られた文字数の中で訴えられるかが
自分に与えられた"課題”だった。

つまりその内容の全ては,
このサイトで綴られている私の"本音"です。

自分のナレッジとリソースの全存在を賭けて,
640文字に封じ込めたつもりだった。

"返報性の法則"も短い文章の中で述べた。

"私とあなた"とが紡いでいる"この奇跡"を述べた。
"先代"がずっと紡いてきてくだった"奇跡"の実在を人生で述べた。

"報われる事のない愛"と忌み嫌う人との繋がりの普遍性を述べた。
"愛"は決して幻想でないという事実を述べた。

ひととの関係性で重要視すべき"誤解”という事実。
殆どが誤解であると自分の経験則で記述した。
今後の日本の企業を含めた社会の有り様を述べた。

人生,数万日しかない中で,ひとは"ひと"との出会い以外で
幸せになれる事は決して無いという事を切に述べた。

学生も含め,社会人なら尚更の事。

試験答案の中でのミスがあった。
"背水の陣"という諺を"退水の陣"と記述した事など,
試験を終えてすぐ気がついた。

もう今回の自分は"落第"だと感じた。

自分の受験番号(記号)は216番だった。

本日,開票された。

個人情報につき他の受験者番号は抹殺(マスキング)したが,
何故か,私の記号(216番)が記載されていた。

この開示内容は何かの間違いなのでは?!

次の2次試験はさらに難易度を増す。

集団討論,及び,多数対1の質疑試験となろう。

当たって砕ける精神は,
まだ"健在"している。
古武道や,音楽に対する強いRespectが私の背中を押して下さってるからに過ぎない。

この体験も無駄にしない。
次の"踏み台"にしたい。

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