ヌンチャク-【Nunchaku】の考察!!-カリ【KALI】のタバク・トヨク【Tabak-Toyok】-スティック術【Stick-Fighting】の稽古【鍛錬】用-“特殊防具”-“甲冑”-【プロテクター=Protector】の商品の紹介

↑下部は伝統的な"堅木"の"紐"製,上部は鎖と棒の接合部分がボールベアリング方式=玉軸受(たまじくうけ)方式↓を採用した"鎖"製ヌンチャク。

【ご挨拶】
この記事は世界的に有名な"ヌンチャク"と呼称されている武器の
訓練において必要とされる武具(プロテクター)の紹介となります。

実は棒術(中国では"棍術"と呼ばれる)の"スティック・ファイティング"
において専門の稽古【鍛錬】用プロテクター(防具)というものは存在しません。

格闘技・武道・その他の球技において様々な防具がありますが,
日本の武道においてはたとえば"剣道"とは違い"ヌンチャク"や"棒術"専用の
防具は開発しても採算の見込みがほとんど無いほどにマニアックなのでしょう。

今回ご紹介する防具はすでに1年以上使用しています。
すべて揃ったのが,ちょうど1年前の1月頃でした。

自分の使用(稽古)にとってはおおむね満足しているアイテムです。
では頭部から足に向かってご紹介いたします!

↑↑まずはヘッド・ギアです。このアイテムは完全に"格闘技用"です。
このギアを選択した理由は,"頭頂部"にしっかりとした保護がある点です。
頭頂部を保護出来る格闘技用のアイテムは案外少ないんです。
アメフト用ヘッドギア,および
自転車競技用のヘルメットやバイク用も考慮しましたが,
総合的にこのアイテムをチョイスしました。問題ありません。
ちなみに私の頭の外周は57㎝。
このアイテムは"M"サイズがフルコンバチブルで妥当です。
↓次に胴体の防具のご説明をいたします。

↑↓次に支払い=決済してから3週間到着に時間のかかったアイテムです。

↑胴体の防具です。この箇所は1番悩みました。
上の2枚はフロント,
下の2枚はリア(バック)となります。
リアの写真をごらんになって気がつかれると思いますが,
このアイテムは最初からネック(首)のプロテクターが存在しているのです。
胴体のプロテクター部とは分離しています。
この部分だけで"安物"を探しても5000円位は経費が掛かります。
胴部とネック部を含めたアイテム,つまり
私は迷わずこのアイテムをチョイスしました。ただ,一年経過した今,
フロントのチャックが締め難くなっていますのが難点ですねw。

私の棒術の訓練は"ヌンチャク"および
日本語では5尺から6尺(150㎝から180㎝の棒)
での稽古に使用される防具となります。

↑プロテクターの全体図です
ほぼ"甲冑"=鎧(よろい)に近い状態かと思われます
↑上半身のプロテクターです(ネック部はあえて写真撮影のため後部を前向きにしています)

↓21世紀の棒術として"Bobby Taboada"氏↓はどうでしょうか?
お時間ある方観てくださいませ。
国境・人種を越え,スティック術ではかなり"実践"的ではないかと個人的に評価している方です。この体系を会得できれば,女性であれば靴のヒール部分,手持ちのボールペン,鞄,眼の前にあるすべての物体が棒術となりあなたを"援護"するでしょう。"棒術の真骨頂"とは,
即ち一切"武具にこだわらない"点だと思います。

世界のどこの国でもNunchaku(ヌンチャク)といえば
ほとんどの方が知っているでしょう。
これは21世紀の今でも絶大な影響力のある
一人のアジア人の功績に他ならないです。
彼の映画は死後,世界的にヒットしたおかげでヌンチャクという言葉が
世界の武具の"デファクト"スタンダードになったのです。

しかし実は映画の中で使用している武器は"ヌンチャク"ではありせん。
"ヌンチャク"と表現すれば誰もがイメージしやすいので
この記事でもあえて使用しますが,
厳密に私の稽古内容を説明すれば,
フィリピンの伝統武術であるKA-LI(カリ)の変型した
タバク・トヨク(Tabak-Toyok)を応用した"棒術"です。

※KA-LIとは?フィリピンの伝統武術です。
防御と同時に"攻"を備えており実践的です。
日本の”柔術"と"空手"に近いです。
お時間あれば"中盤”からはナイフを使用した"攻防"の
緊張感のある映像となりますので興味ある方は是非ご覧頂けると幸いです↓

↓私は"一人のアジア人"の優れた武道家でもある大スターの
棒技術=KALIに通底するヌンチャクの技法稽古を無視しません。
それ以上に沖縄,日本の古武術の真骨頂の"ヌンチャク"を無視しません。
ご紹介している道具=武具はそうした訓練のためにすべて購入しています。
および"琉球”古武術的なアプローチ訓練(可能な限り一撃,駄目なら二撃のみで相手を”即死"させる事のみに焦点をあてた訓練)や,
シンプルな長い棒術稽古において今回ご紹介する防具を利用しています。

↓↓アジア人にとって今尚,
21世紀の武道家にとってもきわめて貴重なリソースとなる映画のシーンです。
この場面においても,"先生"は日本の"琉球古武術でのヌンチャク"ではなく,
"タバク・トヨク"で"日本刀"と勝負しています。精査すればこの動画では0分40秒付近から"腰の袂"から"ヌンチャク"を引き出しています。
この武器の"出し方"は日本の"琉球古武術"的です。
日本の"琉球古武術でのヌンチャクは必殺の"隠し武器(いわゆる中国語の暗器)であり最初から相手に"見せびらかせて"使用する類いの武具ではないからです。
この動画では1分25秒付近で一度相手の"上体"をヌンチャクで払い,
”眉間"を貫通する打撃が入ります。
これが実践であれば"この場で終わり"=相手は即死です。
さらにヌンチャクで敵の足を強く払い,即座に
日本刀をヌンチャクで完全に払ってしまいます。もう一打で陶器が裂けます。
払った後は真剣勝負となる"素手"の攻防へシフトします。
この映画のシーンは"先生"の日本の"唐手"="琉球古武術"="ヌンチャク"に対する
"礼儀"と"作法"=つまりリスペクトの精神を表現しているとも謂えるでしょう。
素手に依る格闘シーンでは(私は先生の"左"の強烈な空手での"裏拳"に近い打撃と私にはそう見受けられるが)またもや2度に渡って(1度目はヌンチャクによって)
相手の中央の眉間上から少し逸れた右の顙(ひたい)を"貫通"しています。
実践においては日本刀の相手は
脳挫傷・脳挫滅の深刻な状況に陥っている筈です。
映画の世界とはいえ"生きるか死ぬか"の
武道家同士の真剣勝負として,非常に緊張感のある貴重な映画のリソースです。
そしてこの"名場面"は先生の武道家としての"残心"へと通じてゆきます。
"先生"は全世界中の武道に深く精通(通底)なさっておりました。

↓もっと分かりやすいシーンです。
音声が本物の映画に比べ貧弱なので今回は見送ろうとしましたが,
"有名"なシーンなのでuploadedします。
全世界中で多言語化されている貴重なリソース映像です。
日本人の道場へ単独で殴り込みをかけるシーンですね。
日本人にとってはなんともアイロニックです。私たち日本人が中国の方々へしてきた歴史を肝に命じて観るべきです。ちなみに日本陣営は"勝プロ"です。
当然"先生"の肉声ではありませんが,
"映像の速度"はおおむね同じでしょうか。
”ヌンチャク"の使用は4分ジャスト付近からです。
やはりこれは日本の秘術と謂われる"ヌンチャク"ではありません。
明らかにフィリピンの伝統武術であるKA-LI(カリ)の変型した
タバク・トヨク(Tabak-Toyok)が応用された独自の棒術と推察されます。

↑本来の映画より音声が悪いのでuploadedしようか迷いましたが,あえて掲載します。
武具の使用以外では"武道家としての先生"の並外れた”エキストラ"=日本人にたいしての配慮が窺える場面です。

先生は"肘打ち"の寸止めを何度もおこなっています。
"先生"は"肘打ち"に最も意識を払っておられます。
"気"を抜けば"役者"が大怪我をするからです。
映画とはいえ,相手が武道家であれば迫力のある表現は高まりますが,
この乱闘シーンにおいて日本人の誰もが皆,武道家ではありません。
際だっているのは,冒頭の"金髪"の方ですね。"勝新太郎"=勝プロサイドと思われますが,
明らかに"合気道"か何かの武道に精通してる方と常々感じております。
あらゆる箇所でこの映画においても"先生"のすごさを垣間見れるシーンです。
大人数の乱闘シーンであってもひとりひとりのレベルをすべて掌握なさっての挙動でしょう。
"先生"の肉声は違います。この映画は全世界で多言語化されています。
"ヌンチャク"を抜くのはこの動画の4分辺りからです。
この映画は日本人にとって"アイロニック"です。
日本人の柔道場へ単独での殴り込みのシーンです。
ちなみに日本陣営は"勝プロ"=勝 新太郎プロダクションです。
ここでも"ヌンチャク"の裁き方は沖縄秘術の古武術的ではありません。

↑では"先生"に伝授した"ヌンチャク"の"大先生"は誰?かという素朴な疑問が沸きます。いろいろな諸説がありますが,おそらく日本人ではないでしょう。
確かに"糸東流"空手の出村文男(でむらふみお)氏と"先生"とは親しく,出村氏の著書"NUNCHAKU"も当然の事ながら認知していたでしょうし,日本の古武術のヌンチャクの技法を先生が知ったのは出村先生でしょう。が一般的に知られている
ヌンチャクの特徴的な動きは私は※"ダン・イノサント"氏であると断言します。
YouTube上にてきわめて貴重なDan Inosanto氏の"タバク・トヨク"の応用"棒術"のフィルムが存在します。ご興味のある方は是非ご覧になってください。

ダン・イノサントDan Inosanto, 1936年7月24日 - )は、フィリピンアメリカ人武術家。ブルース・リーが創始した截拳道の前身武術である振藩功夫の継承者。アメリカ合衆国警察CQCの指導も行っている。

カリフォルニア州ストックトンで生まれる。柔道空手千唐流)、フィリピン武術のカリインドネシア武術のペンチャック・シラットマレーシア・シラットサバットエド・パーカーが沖縄空手と中国武術を合わせて開いたケンポーカラテなど学んだ。

ブルース・リーが『グリーン・ホーネット』内で派手なアクションをするとカメラからはみ出てしまうのに困っていたところ、イノサントはヌンチャクを教えた。その縁で、ブルース最後の主演作である『死亡遊戯』にフィリピンカリの使い手として出演。

※余談になりますが↓このヌンチャクさばきは"先生"は実は"実践"には向いてないと考えておられた様子です。スクリーン(映画)では映えると考えていらした様子で映画の中で取り入れていましたが,武道の"達人"が同じ技法を行った際,十分"実用"に耐え得ると"私"個人的には経験上,判断しております(1対決1よりも1対多=複数の場合,顕著な効果が期待出来るかと考えています)

↑"先生"VS"大先生"との対決です
"先生”の敵がつまり"ダン・イノサント"先生ご本人です
"先生"の相手は映画内でも優れた武道家ばかりでした

このシーンでは連結部がチェーン=鎖ヌンチャクではなく,ロープ=ひも製を使用していますね
(チェーンよりも非常に細かいコントロールが効くと謂われています)
↑余談になります。"実践"においてダブル(アクション)・ヌンチャクの有用性があるか否かは,
実際,試した事のない方にとっては意味ののないことかもしれません。
しかし実践において相手が大勢の場合(敵が4人から6~7.8人),
少なくとも"経験則"として私にとっては"シングル・アクション"より大勢の相手では"有効"でした。
少なくとも10代の頃,6人クラスの相手を2分以内で倒した経験則が何度かあります。
しかしこの技法は沖縄の"琉球古武術"の技法ではありません,

野球の捕手やサッカー,
あらゆる球技,スポーツ,他の武道,格闘技,
様々なプロテクタ-を検討する上で数ヶ月を要しました。
↓以下2枚画像は尻="ヒップ・プロテクター"です。
主に"スノーボード"で使用されるアイテムでしょう。Lサイズを注文。

私のデマンド(要求)は,軽くて強固であること,
手足の関節の動きが許容範囲である事,そして
すべて"消耗品"であるため,出来るだけコストが掛からない事でした。
↓グローブです。棒術において"手首"以降の"指先"は大怪我を伴います。
このグローブは合格点です。Mサイズを注文。
しかし,グローブに頼る事なく修練する必要性があり,
普段は細かい"ハンドリング"においては"素手"です。

↓"手首から指先の関節"及び外皮は
とても怪我が多いのでいろいろ試しています。
"安かろう悪かろう"というのではなく,ニーズ=必要性に見合ったものをチョイスすると良い結果が出易いかと存じます。

結果的には,
大型や中型のバイク用のプロテクターが非常に
私のニーズに近いという事に気がつきました。
↓この箇所は足の全面(膝の部分)です

↓骨盤部位の"サイド"=側面もまた,日本製のバイク用プロテクターを選択した

↑下半身のプロテクター群を集約してみた写真です
↑腰から下の部位のプロテクター群

実際,本物の樫木や重いステンレス製のヌンチャクを使用
した際,稽古中,思わぬアクシデントを経験なさった方は
いらっしゃると思います。つまり怪我です。

本来,武具の使用の前に武術(武道)がありき,で
武具をコントロール出来る者は素手でのファイティングに
おいて,高いスキルのある者が使用出来る道具であると個人的には
思う次第です。たとえは空手であれば有段者,師範クラスが使用して
初めて成就出来る武器といえると思います。

スポンジ製のヌンチャクや,
中身が空っぽの軽いアルミ製のヌンチャクで派手に
パフォーマンスを演じたりするのは,
本来の武具とはかけ離れています。
↓下図は別記事にある様に"練習用"の玩具,私が自作したものです
今後は,重量を上げ本物の数倍の重量と強度を持った"ヌンチャク"の自作をする予定ですので今後ともよろしくお願いいたす次第です。

こうして↑の様に少しずつ自分がステップアップするために
そうしたアイテムを使用する事も大事かと思いますが,
自分の場合は10代の頃,"樫木"の本格的なヌンチャクにて
実践=つまり複数相手の場合においての"喧嘩"で使用し続けていました。

武道の未熟さは="武具の訓練"は大変なリスクを伴います。

痛いとか,あざが出来たとかいうレベルとは次元が違います。

本気で訓練した際,ミスが生じた場合,
粉砕骨折や打ち所が悪ければ意識を失う可能性が大です。

本来相手を討ち殺してしまう程の破壊力がある訳ですから,
失敗すれば,自分自身に当たった場合,自分が"ヤラれて"しまう訳です。

武道は生きるか死ぬかの真剣勝負です。
昔は"命の削りあい"でした。
訓練においてもその事を意識しなければまるで"稽古"にならず成長は無い。
"身もふたもない"お話ですが,
こうしたプロテクター=防具を使用する事は,
稽古そのものが"怠慢"になる可能性もあります。
こうした”防具"の使用は意識していなければ,
熟達とは無縁と化す可能性を持っています。
実践においては"安全な畳の上"ではないという"武道の原点"へと通じてきます。

安全だと分かっててやってる
現在のスポーツ化したものは武道ではありません。
最近の古武道ですらその感じが増えました。
高いレベルの武道家の方々は
多くの書籍を通じて,
この問題を危惧し警鐘を投げかけています。

余談になりますが,今年の2020年の東京オリンピックにおいて"カラテ"の演武が正式種目となりました。とてもうれしい限りです。本当にうれしいことです。
日本の空手家の素晴らしい演武の凄みが知らない方へ伝えられる絶好の機会だと思っております。今から楽しみにしています。

この記事が何か,いずれかの部分で,ご参考にして頂けたら幸いです。

↓サプライズ動画です。有志者に栄光あることに心よりお祈り申し上げます

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