非凡な装丁は書籍の素晴らしさを再認識!!-ライトノベル・ホラーの良作!!-【口に関するアンケート】

極"私"的な前置き文につき誠に恐縮ですが、
実用書、推理、ドキュメンタリー、伝奇(ホラー)、SF等
数万冊は書籍を読破(所蔵)しております。

少年時代に"大藪春彦文学"に触れ
片っ端からハードボイルド小説を読み倒し、
一部友人へ古書をプレゼントしたモノ以外は
総て蔵書として保管しているといった
やや偏った書籍愛好家でもあると承知しております。

推理小説ものは昔から大好物で、
昭和時代の大家は殆ど読んでいるのではないでしょうか。
江戸川乱歩・松本(清張)・横溝(正史)・・森村誠一等々。

そういえば、
小学校~中学一年くらいまでの少年時代
"ジュブナイル"(Juvenile)と呼ばれていた
書籍もたくさん読みました。
少年少女~青少年の対象を意味し、
主に10代(ヤングアダルト)向けの
小説や映画などのジャンルを指していたと記憶しています。
色々な読み切りのSFや推理ものが殆どでした。
星新一・平井和正(幻魔大戦の超大作)・赤川次郎・・等々。

最近はそういう読み物を
ライトノベル(ラノベ)="日本だけの造語"と呼ぶみたいですね。
10~20代の若年層を主なターゲットにした、
軽快で読みやすい文体の日本発祥な娯楽小説です。

本作品である、
"口に関するアンケート"は私にとっては
"ラノベ"だと読み始めて咄嗟に思った次第です。

この本はNet界隈でかなり目立っていたので、
"寒い季節"=冬に書籍を購入しました。

著者である"背筋"という方は初めてです。

本書を初めて手にすると、
久しぶりに書籍そのものに感動を覚えました。

様々な本を所有しておりますが
本書は表紙と本文が一体となった
所謂ソフトカバー本(並製本)でありながらも
まずは判型(本自体の大きさ)がまるで
幼児向けの絵本(例えば"トーマス君"の絵本のような)
とても可愛い小型本です。

本文に使用されている
紙は分厚い上質紙を使用しています。一方、
とても可愛い小型本には似つかわしくない?
白粉(おしろい)の匂いが立ちこめてきそうな
昭和臭いもしくは平成ぎりぎり迄感?の
手書きテイストのイラスト、
その表紙のえげつなさ?・・
が無線綴じ(接着剤でページ固定する一般的な製本方法)で、
奥の文字を読む為に一度本を普通に読もうと広げてしまうと
誰かが過去に読んだと分かるようなw
細工(造本)になっています!

これは本やでのタダでの
"立ち読み"は不可な書籍ですねぇw!

酒も少々飲み過ぎた夜でした。

明日も仕事が早いから寝ようかと
思っていたのですが、
ファンヒーターの前で
本書を手にとって読みだしたら、
もう"止まらなく"なってしまったw。

なにやら一瞬、
色盲になったのかな?
と感じたのは文字の印字が朱色に見えるときが
あるんですね・・これは真実?でしょうか?・・w。

そうこうしてゆくうちに
椅子に座ったり、
自室のリビングで少し歩きながら?
立ち読みしているうちに、いつの間に
総て読み終わってしまっていました。

まずは月並みな感想文ですが・・
"怖い"か"怖くない"か?については、
映像に長けイメージが鮮明にはっきりと見える
本文であるものの、
私の場合は全く一度たりとも
怖いと感じることは"皆無"でした。

しかし本書籍の大事なポイントは
"怖い"か"怖くない"か?というミッションだけでは
ないと思えました。
つまり作品自体の評価が下がることはない訳です。

恐怖="怖さ"の感覚は
これはまぁ、いち読者の私が他の方よりも
一線を越えてしまっているのでは?
つまり・・恐怖や畏れに一種の
書籍"麻痺"を起こしている(不感症)
からだと思われます。

先述しましたが、
色々書籍を通読してきましたので、
オカルト類で本当に恐怖を覚えたのは、
オカルト映画でも未だに金字塔的作品と
評価されている’70年代初期の"エクソシスト"の原著※です。

あの書が世に出てから既に半世紀以上経過して
おりますが、今尚私個人的には
"触れてはならない内容"=書であり、
この小説の内容を凌駕するホラー小説は私は他に知り得ません。
これほどのレベルに達するとある読者に依ってはひとによっては心身体調
次第で実人生に影響を及ぼす嫌いはある途方もない熱量を持った書です。
※所有するエクソシスト (1973年) 単行本に関して
↑上書は近年まで単行本は入手困難でしたが、
創元推理文庫より単行本が復刊されています。

また普段は趣味(悪趣味?)で
昨今だけでなくかなり古い時代の
猟奇犯罪や凶悪犯罪をジャーナリストや作家が渾身で描く
ドキュメンタリーの類いや小説も好んで読んでいる為か?
英国の詩人バイロンの"事実は小説より奇なり"のとおり?
つまり言語化されたリアルな"恐怖"で
フィクションやモキュメンタリーものに
少々麻痺が生じてしまっているのだと考えております。

恐怖感に関しては、不感症であった私でしたが・・
本書である"口に関するアンケート"は
翌日になっても何故か私に強く"残って"いたのです。
その感覚は・・決して悪いものではありませんでした。
つまり・・何かが"胸に刺さった"のです。

つまり"読後感"を引きずって強く
"何か"を残したんですね。

"良書"はいずれもが、
何らしらの影響を読者に与えると私は常々思っています。
※例えば村上春樹氏の"ノルウェイの森"の様に世代を超越した書等。

"読書は心の旅"という何処かの出版社の
キャッチコピーでもありますが、
読者の明日に影響を及ぼす書は、
良い悪い抜きにして
優れた作品が多いものです。

私はまた、
後日になって本書である
"口に関するアンケート"を
再び精読し始めました。

二度目読み直して・・
"読後感"を引きずっていた
"何か"を悟ったのです。

これから読書なさる方の為に、
ネタバレのレビューは"厳禁"なので
詳細は勿論述べませんが、
あくまでイメージという感じで
お伝えしたいです。

イメージとして巨大な木があるとします。
その存在は他を圧倒し畏怖される程です。
その木に△の人間の構図が浮かび上がる。
他の人物もおりますが・・
この書籍はとても刹那(せつな)い、
ひとの愛憎劇なのです。

本書はその刹那をたった数十頁で
描き斬っている。
しかもそれをライトノベル(ラノベ)という
手法で!

凄い!と思いました。

購入した本は先日
親友の奥様の誕生日プレゼントの
サプライズで差し上げてしまいました。
折り目がついた(私が開いて読んでしまった)
中古本ですw。

本書の著者の他の書籍も読んでみたいと思いました。
「近畿地方のある場所について」の文庫版・単行本版
は内容に相違があるそうで同時にオーダーしました。
読むのを楽しみにしております。

という訳で、
私にとって"背筋"という作家に触れた
最初の書籍が本書、"口に関するアンケート"と
なり、作家"雨穴"氏と並んで、
注目する著者がまたひとり、増えました!

普段本を読む機会のない方こそ、
縁があったら読んでみて欲しい書籍ですね!

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