“お元気ですか!?”-オフコース-“心はなれて”!!-限りない喪失からの再生!!-“Off Course”という名の記号!!-“1981-1982年”の完全に蘇った追憶!!

しかし,つい先日
人生において"とても大事なある事実"に気がつきました。

"気付き"というよりも再認識する出来事がありました。
それはひとの"記憶"の"不確実性"です。

29年以上もの間,
私の押し殺した封印していた多くの事実"記憶"が
突然,鮮明に蘇ったのです。
その事は先日,別記事にて少し記載しました。

決して生涯忘れないと誓った
大事な思い出の記憶はいつしか抑圧され迂回されてゆくうちに,
どんどん距離が離れ色褪せてゆき,そして
小さくなってしまいました。

それどころか私達は皆,秋の"千切れた雲"や
流れ星や"ひこうき雲"でさえ,過ぎ去った軌跡を二度とは
きちんと追いかける事すら出来ないように,私の大事な記憶もいつしか
曖昧になって,違うものになって変容し塗り変わってしまっていたのです。

しかし蒸し返す様な真夏からほんの少し秋を感じさせる
今年,つまり2020年の9月の初旬からでした。

くっきりと澄み切った光が青空を突き抜けるように高くし,
雲をまるで人骨のように白く細く見せ,車の窓を開ければ朝の
涼しい風の匂いを時に感じたその瞬間でした。

夕映えした歩道の草むらに咲いた
小さな花を見た瞬間,木々の草のざわめきが
たった一曲のあの”ある音楽"に結実してゆき
私を激しく混乱させ,感情を揺さぶったのです。

タイトルも歌詞も覚えている曲。
何年も滅多に聴くことのない曲。
いつの時代に誰が歌っている曲か知っているあの曲。

けれどもその曲と,そのアーティストは
もう10年以上もきちんと聴く機会がありませんでした。

その曲のリフレインは私の"こころ"を
占領しもう一度ふたたび"しっかりと何度も聴いて"
"理解しろ!"と責め立てているようでした。
その音楽は今までとは比べものにならない程に
私を混乱させ動揺させ続けたのです。

その曲は,
紛れもなく
オフコースの
"心はなれて"という曲でした。

決して"シングルカット"がされることのなかった,
ナンバー・・・

今の私にとって
"オフコース"というその記号は,しいては
"心はなれて"のあの曲の小田和正氏の声は
かけがえのない私の"親友"との思い出と絆を
しっかりとつなぎ止めてくれている存在です。

けれどもあの頃・・
私はまだ若すぎました。
彼も,また少年でした。

皆誰もが通り過ぎる10代。

今,この場を借りて私が
少年だった頃の感じ方を出来るだけ
リアルに表現したいと思っています。

"オフコース"のコアファンの方々,
そうした有識者の方々にとって私の
この記事は勝手な解釈と思い込みが
散見される事と思われます。

けれども,今29年後に鮮明に蘇った
親友との思い出と完全にオーバーラップされる
"オフコース"という日本の偉大な音楽の遺産の"一部分"を
当時の私なりに感じたありのままをここに"刻みたい"と思います。

オフコースのメンバーに関しましても
あえて"敬称略"とさせてください。
文中の粗野で乱暴な少年であった頃のままの
私の表現をどうかお赦し下さい。

とくに私と同じ時代を生きた女性達・・
そして男性の方々が偶然この記事に立ち寄った折りし日に
あの青春時代を彷彿出来,明日への未来のドアの扉を再び
開けてゆけるような小さなきっかけとなれたら本望です。
そんな願いを込めてここに"刻み"ます。

・・2020年9月末日

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